シニカル和

窓際の日差しもやわらぎ雑草もゆっくり伸びることにしたかも

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恋子

こわごわと背伸びしてみたおさげ髪秋する恋は子供にできぬ

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めるへん

仲秋の名月晴れて眩しくて彼の地の闇を照らせと祈る

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めるへん

秋更けて夜はさやかに虫の声 無数の星のまたたき妖し

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かのん

長袖にまた袖おとす秋の日につぎの季節のたのしみさがす

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恋子

秋分も過ぎて日の出も寝坊して冷気のままに朝焼けの影

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葉山きらり

しょうがいは障害じゃない透明な壁を蹴ってとびこえる秋

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恋子

ゆたかさの秋に困った知の群れてひとりよがり刈るペンペン草

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恋子

新蕎麦の香りはまだか峠道車窓に秋の風のさやかに

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恋子

苦笑いしている秋のあわてもの愁いを演じて腹に哭く虫

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