恋子

夏の恋秋に悲恋の流し歌二晩三晩の弔い踊り

0
平見翠玉

秋は夕暮れ夕日に染まる茜色の空は私の心の色

0
満月しじま

病院を出れば二ヶ月ぶりに風秋の色して私をつつむ

0
満月しじま

病室の窓は額縁 青と白 夏は褪せゆき秋は染めゆく

0
満月しじま

あぁ、きっとわたし、誰かの特別になりたいのだと気づいた秋夜

0
恋子

さざ波が秋波となって恋の波浪にもなれば濤とも騒ぎ

0
満月しじま

なにもかもなかったことにしたくなる秋夜はそばにいてくれないか

0
満月しじま

ふと風に秋を感じることがあり秘密の恋を抱えなおすの

0
満月しじま

もう二年経っているのね秋風がきみと見た海思いださせる

0
恋子

むっとする重き空気の晴れ舞台末期の水梅雨千秋楽

0