


柔らかな人の心の優しさにつけ込み 愛をかすめ取る我

A 無差別に むさぼり食い 消費する それがヒトなり 我は 恐ろし

A反歌 よわきもの ちいさきものに さしのべし 飯をあたえゆ それもヒトなり

不安すら 食い物にする よのなかに あえて 言問う 声高らかに

赤き実の たわわにみのる 万両を ほほえみ いける 我が妻 愛し

寒空に 肩よせあって さく すみれ みみうちしてる 恋物語

母がくれたコート暖かい 昔もしあの人が私を抱きしめていたら

寄り添って やっとひとりの わたしたち わたしをさがし 生まれきた人
