やすゆき122
やすゆき122
凪いだ海の上の 15歳 息の吐けない 午前二時 朝やけに熔ける 背の低い夢
あやめ 病得て 自宅療養 する日々に 夫の植えし 三色スミレ
あやめ 我が母に いだかれ共に 仰ぎ見た 月に兎の 住んでいた頃
あやめ まっいいか! ながーい目で見て ゆんるりと 生きていきたい 残りの人生
ふくすけ 予期しえぬ事態も起こる年度末 春のせいではないのだけれど
tako tako tako 胸の傷 えぐるナイフを 持つあなた その温かい手を 忘れられない
古希の君 風さやか 水面に跳ねる若鮎は 垂れし釣り糸 逃げるが如し
パパ猫 お元気ですかご無沙汰してます磯野家よ 私は何を求めて来たのか
ふくすけ 