
る


天に場所 備えられたる 我にとり 死してすべてが 終わりではなく

迎えれば送る寂しさつのる盆 いつも一緒でいいはずなのに

若くして 戦地に散った 我が父の 残されし歌 今も聞こえる

掌に収まるほどの平和でいい産婦人科のロビーは静か

補聴器を 付けて始まる 生活よ 周りの音の 煩わしさよ

この白を持って帰るとからかって笑って魅せた恋の相場師

本物の 賢者は愚者の フリをする 愚者は賢者の マネは出来ない 65

切なきは 泣いているのに 笑っている 笑っているのに 泣いている人 64
