平見翠玉

心病みバランス崩れても木に愛情感じる生きてる限り

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平見翠玉

消えるとはその人を忘れ去ること忘れなければ消えることなし

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個感

こんなにも散らばるほど昔から生爪はがし続けて 女

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パパ猫

背負うなら現在だけでいいものを過去と未来に押し潰される

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パパ猫

カーブするレールの電車が消えてゆくようにこの夏去りゆくのだろう

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微分

極限の薄さ隔てて近づいて離れる愛もあるのだと知る

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恋子

ひた走る恋がつまづく夏魔界ふらりよろけて甘いささやき

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めるへん

苦痛なく動けることの喜びを教えてくれるぎっくり腰は

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恋子

蘊蓄を食わされ喉のイガイガは耳に残ると食の眼力

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サルトビ

うたかたの 古よりか 奮い立つ 心の叫び 溢れ出るかな

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