土井みほ

一日の最後のひかり追いかけて飛行機は夜のカーテンを引く

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北大路真彦

磨硝子隔て冷たき幽霊を夏の真昼の光に透かす

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北大路真彦

天窓のぼんやり白き日光に透かす手紙は葡萄の匂ひ

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新棚のい

アリーナの光の粒のそのひとつだけれどわたし銀河になるよ

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てる

雲のない遥かな空の上澄みを光矯めつつ遁げてゆく翳

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詩季

これ以上触れてはだめと光彩は優しく諭す五月のシャボン

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今紺しだ

その理科の授業終わると忘れてた「光」を辞書で調べる決意

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今紺しだ

部長の目に浮かぶ涙も音楽室という光の一部になった

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山形さなか

東京の夜だと思う本当に綺麗なだけの光はないね

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山形さなか

逆光の ようやく見える顔があり見たかったような顔ではない

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