恋子

秋の夜砂の落ちない砂時計あの恋だけがささやきはじめ

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恋子

夜風にも秋の紛れて軒の鈴寂しくあれば夢もふくらみ

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恋子

恋しがるひと世ふた夜のおの子等の乳房は母と甘えて悶え

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パパ猫

雨音は川の流れの音のよう耳を澄ませてせせらぎの夜

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恋子

夜顔のけわいほどこし待つ閨の月の明かりの悩ましき艶

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行雲流水 破調編

あたら夜に 胸に染み入る 恋蛍 紅差し指に 思い初む頬 158

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森  翡翠

眠れぬ夜はれやかに四肢伸ばしつつ時の長さを自由に楽しむ

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ひるね

年数え ズレた空白 埋めたくて 焦って本を 買い漁る夜

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恋子

千々に乱れ恋文などしたためて秋の夜長は夢に抱かれて

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恋子

暗やみでジャンケンポンと恋遊戯グウは出さない秋の夜祭り

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