平見翠玉

ふと開く記憶の小箱季節が巡る音匂い前に進ませる

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めるへん

広大な草原知らず地を這うも小さな蟻にはここが宇宙だ

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パパ猫

散り落ちた百日紅の花もち帰り小皿の水に浮かべてきれい

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めるへん

時計でもビルや橋でも使われて小さなネジは人を支える

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行雲流水 破調編

消えて行く 沖の小島と 淡き夢 黄昏告げる 刹那の終夏 86

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恋子

ちゃっかりと大きな秋のふところに小さくなった夏が逃げ込んだ

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平見翠玉

私の友達は小鳥である庭に来て花の密を吸う

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恋子

今日のこと指折り数えひいふうみいぐうちょきぱぁの夕焼け小焼け

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恋子

もの想い愁いかさねて老いの秋淡き初恋鼻垂れ小僧

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恋子

夕されば大きな秋の趣きの小さき虫の恋のエチュード

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