袴田朱夏 小
袴田朱夏
麻衣 あのときに叫べなかった小骨たちカルシウムでもなっておくれな
秋鵠空(さとあき) 風車 子猫は木の間さくら空 草間の小箱猫丸く、坂
秋鵠空(さとあき) みるたびに小刀吞みし仲果てては 悲しみの鉈過去にひたる身
梅鶏 みずうみが生まれてしまう水を撒く吾子が小さな虹を作れば
秋鵠空(さとあき) 戻れ今朝いちに書く名のいく果ては 悔いの泣くかに 小さけれども
塩本抄 平坦じゃない道をゆく人の持つ小さな鞄からアルフォート
袴田朱夏 葉桜のほうが好きだという母の手はこんなにも小さかったか
クルクルバニー 何のため 生きているのか 問われれば 小さき者に 善を為すため
一色凛夏 