澄水

雲のない小さな空を眺めればウルトラマリン私の色よ

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澄水

枕元小さな蜘蛛が一ついて何もしないが仲良くしよう

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パパ猫

一区画だけの小さな散歩する毎回違う五分のドラマ

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恋子

ひ孫です孫が差し出すおくるみの小さき者の重き軽さ

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澄水

夕映えて小鳥も遊ぶ窓辺には夏の終わりの日が差している

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二人静

暁に小さき娘の夢を見てごめんねと抱くその子は五十路

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恋子

山小屋の凍て冴え星の寝酒には俳句手帳と夏炉のぬくもり

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花農家

小麦色超えてもはや焦げ茶色 日焼けた腕に残暑の見舞う

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澄水

いくつもの小径があって散歩へと向かう小径はどの小径へと

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さくら大根

小気味好いリズムを刻むその指は永遠に奏でるメリークリスマス

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