袴田朱夏

「見て」の語を待たず流れる星たちは自分を見てと思いはしない

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チッチ

惑星X(エックス)皐月の雨は赤い粒 今日も止まずに赤い夜かな

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もとき

雨のなか車窓の流星こだましてどこへゆくのかその爆心地

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しろとも

流星は優しい人の涙 願う事を許してくれる涙る

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袴田朱夏

太陽にぎりぎり焼かれない距離で僕らはずっとこの星の黴

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ひーろ

到着が早すぎたから開演を一番星のように待っている

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秋鵠空(さとあき)

水面来る月急かすかな潮白し 星流す風来つる雲波

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秋鵠空(さとあき)

日を残し 雲流るとや潮白し 星宿るかな黙し此の負ひ

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テルメ

残念で 悲しいことに この星に 意味プー生類 いるとの現

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塩本抄

ソーダ水ひとくち飲めばひとときの星の住処であるこの身体

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