めるへん

毎朝の血圧計に喜憂してはるか昔のときめき思う

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恋子

雨の朝夏の名残をまた一つ秋に差し出す手に負えぬ恋

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澄水

風吹けば萩のこぼれる朝となり散りゆく身なら潔くとぞ

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恋子

味噌汁がうまいと感じた少し秋まだかもうかと悩む朝顔

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うしめ

来る人も行く家も無いお盆かな昼まで咲いてる朝顔五つ

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パパ猫

朝方の飼い主二人立ち話 二匹の柴犬じゃれ合っている

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さくら大根

菊の花切り花なりて清らかに朝一番の水捧げたり

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澄水

”うたたね“は灯火であれ今朝も又ラジオ流れる暗いニュースが

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主婦

子を連れて一日だけの夏休み海へ向かって二時起きの朝

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澄水

そよそよと秋の朝風吹かれてやクレメンティのソナチネを聴く

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