毎日歌壇

袴田朱夏

「見て」の語を待たず流れる星たちは自分を見てと思いはしない

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袴田朱夏

時間には肩がないので後ろからつかめず春が行ってしまった

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鈴木精良

春には春の 冬には冬の きみに会うそのためだけのわたしがいます

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袴田朱夏

おはよ雪う雪ござ雪います雪ベッドか雪ら見えるはつ雪

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菊華堂

ガムシロをさいごにとっておくほうのあなたのとっておきのさよなら

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鈴木精良

返信は(すこし、手を止め)不要です結べなかった糸のからまり

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鈴木精良

朝靄のたすけられずに醒めるゆめ 泣いているのはわたしのほうで

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Coutarus ONAI

窓にまだ君の指紋の残りおり雨の消せない体温として

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袴田朱夏

衛星が月という名を持ったときキスや風にも名前が付いた

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