Coutarus ONAI

シャツにつく抹茶アイスの緑色 海から雨のはじまっている

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Coutarus ONAI

光呑み音呑み火呑み燃えかすの花火を呑んでなお暗い海

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Coutarus ONAI

電柱を辿れば海へ着くだろう春から夏へ変わる口笛

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山桜桃 えみ

親指で窓をひらけば「海開き いつ」に応えるように薫風

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あの井

海に行くときの気持ちを取っといて海に行くとき以外に使う

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詩季

ふるさとの入り海に立ち風つかむ「昔ここに」と言う日の遠さ

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野歌りん

ダッツの海で泳ぎたい 飛び込んだ水面が硬くって死にたい

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森山緋紗

液晶にわたしを泳がすゆびさきが音叉となって海鳴りを呼ぶ

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