草

羹鱠

東風に聞く 萌ゆる草木 うちつけに 吉野の纏う 桜花の衣

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羹鱠
千吉

寒空に独り煙草を吸う女椿お前が憐れんでやれ

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千吉
栗花落宵

さくら草 私の恋心(こころ)は 雷(いかずち)に 喰われたままで 喰われたままで

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栗花落宵
河岸景都

手のひらを光に透かす仕草なら覚えていたい大事なわたし

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河岸景都
たいた

優しそうと言われて思ういくつかの仕草をどこかで借りてきたこと

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たいた
梅鶏

犬も子も駆け出していく草はらに二つの影を繋ぐ直線

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梅鶏