秋鵠空(さとあき)

端々年を繋ぐ橋 死は年とばし詩吐く夏押し 閉じ橋は

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秋鵠空(さとあき)

恥は詩と死を繋ぐ橋 死は詩閉じ 恥し吐く夏惜しと暫しは

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袴田朱夏

花 慈雨の手は昼下がり沐した詩 曇りが去る日、果ての氏名は

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袴田朱夏

子にもらうみろりのはっぱ二語の詩がやっと生まれたばかりのベンチ

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秋鵠空(さとあき)

動きの血 戯(タハ)れし身の香意志よ芽よ 詩歌のみ知れ二十歳の記号

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夏近

我が腹に命芽吹きて数週間 詩歌を紡ぎて心なだめる

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千吉

鬼が来ると詩人は憂世を詠むけれど

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凪海

「ゆき降ってるよ」東京で降る雪の頻度は詩的でずるいなと思う

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千吉

冬の浜壊れた傘を詠んだ詩人ゴミはその儘詠みっ放し

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バ先の傘

死ばかりが映画を映画たるものとさせ詩ばかりでは不足といわれ

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