パパ猫

幼き日家族と暮らしたアパートは何処に行ったか大きな道路

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あさ

黴臭き淡路の宿にゆるやかに夕暮れゆく海を見ており

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あさ

黴臭き淡路の宿に夕暮れてゆく海を見ており

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恋子

こんなにも夢は果てなく遠くまで三十一文字の言葉の旅路

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パパ猫

初めての路はいつでも胸躍るどんな景色があるのだろうか

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恋子

街路樹の影の少しく長くなり秋の質疑に夏の黒塗り

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茶々丸

路地裏に猫の足形雨の日にこっそり浮かぶ水たまりかな

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二人静

暁に小さき娘の夢を見てごめんねと抱くその子は五十路

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恋子

せせらぎにどうよと魅せる川蜻蛉恋の夢路の寄る辺の標

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御影

今日もまた 重ねてしまった過ちを 撫でてくれる嘘 路上で探す

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