NHK短歌

梅鶏

駐車場は少し離れたアパートの一角初のZepp福岡

0
梅鶏

公園の船は旅には出ないのに子は幸せな顔をしている

0
だいだい

何度でも頭を下げて青ざめてガラスの水飲み鳥になった日

0
だいだい

好きな色に塗れないままだいまもまだ津波のあとの真っ黒な海

2
だいだい

あの店に続く回転ドアが好き君の背中を予約しておく

1
梅鶏

叱るでも怒るでもなく無視をして重力の増す部屋にしていた

0
梅鶏

子は傘を持たないで行く濡れるより嫌なことなど山ほどあって

0
だいだい

峠から転がるように下りてゆく縄文杉を撮ってしまえば

1
梅鶏

親知らず少し斜めに生えていて痛いこれは母への償い

2
だいだい

家という積木を母にくずされて拾うほかなし我は子なれば

2
タイトルとURLをコピーしました