恋子

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姥桜盆に浮かべて酒を酌む女将の帯は棘隠す薔薇

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春終い告げる雨音窓を打つ田水の波紋名残をとどめず

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好きですと居合の間合いで恋を斬る鯉口切れずに即返り討ち

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出雲路の恋の処方の神籤には別れなはれと浪花の神か

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恋子
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出雲路の恋の処方の神籤には別れなはれと浪花の神か

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恋子
恋子

悲しいね恋は嘘つくホラを吹くつくり笑顔に棘があるふり

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恋子
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味噌汁は椀と袋とお湯で出来飯はチンして茶はペットボトル

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恋子
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いいひとねそれで終わった迷い恋悪い人だと言わせたかったよ

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恋子
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五線紙にオタマジャクシをちりばめて田水張る頃カエルの歌が

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恋子
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遠き日が昨日を押しのけやってくる老いはお気楽そして残酷

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