恋子

恋子

ひとつまみつまんで秋を嘗めて見る夏の鍋には小さじ少々

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恋子
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くちびるも爪もヒールも真っ赤でもあなた澄まして恋は水色

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恋子
恋子

秋扇あそびにしようと気遣ったあなたは詐欺師恋のペテン師

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恋子
恋子

挽歌かなツクツクと哭く夕蝉の命尽くして限りを尽くす

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恋子
恋子

香ばしき豆挽くミルのゴリゴリと秋を豊かに朝を楽しむ

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恋子
恋子

フルートを奏でる君のくちびるの吐息溜息音のお化粧

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恋子
恋子

色恋にたとえる秋の空即色煩悩愉し生きる喜び

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恋子
恋子

風に乗り遅れてきた夏戸惑いて浮かれた人秋に反省

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恋子
恋子

夜風など告げ口乗せて秋の趣味秋の色々秋は贅沢

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恋子
恋子

乱れつつ誰が為の秋の夕ため息つけば吐息の乱れ

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