恋子

恋子

駄々っ子に気が済んだかな老いの知恵幼き子らの夏のいら立ち

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恋子

秋おぼこ澄んで冴えきる雨後の月おとなの恋に酔い待ちの月

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恋子

ひと鉢もけなげに咲いて種残す歌も残して夢に朝顔

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恋子

ひと雨に夏が削がれて秋の昼まどろみ誘うその気の読書

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恋子

甘えては母を困らす反抗期老いて未熟の恥じらい知る

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恋子

一行詩そんな恋ですひと夏のどうでもよかった十七の乱

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恋子

訳本に問いかけられる秋の謎ブッセを読んだか敏を読んだか

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恋子

熱い茶に朝のゆとりの秋めいて阿吽の呼吸か雨や遠雷

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恋子

夏祭りうわべの恋の賑やかに秋の祭りの三味がたしなめ

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恋子

夏の恋どさっとフリマに売りに出て似た者同士夜店の指輪

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