恋子

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夏菊の盛りを過ぎて人々の趣向を凝らし秋菊装う

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恋子
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ゆく夏を咎めるように夕蝉の哭けば虫鳴く日めくりハラリ

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恋子
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おしゃまな子なぜなぜなんで輝かし乳房くらべて紅葉手遊ぶ

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恋子
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砂浜に遅れてきた恋佇み通せんぼ水母のいじわる

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恋子
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大あくび台風吐き出し夏の去り秋口だよとほかされる恋

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秋の色少し掃いたか散歩道カンナの花の歌壇の華に

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恋の爪かくして夏の遊び場に火傷楽しみ日焼けと笑う

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恋子
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置いてきた夏の恋など日記ネタ遊ばれ上手の本気の秋

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恋子
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味噌汁がうまいと感じた少し秋まだかもうかと悩む朝顔

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恋子
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夏の夢大人の恋に背伸びしておんなの文字を抱かされて秋

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