恋子

恋子

歌詠みが言葉競わず何競う行間読めず巷間解せず

0
恋子
恋子

賭け事が嫌いと言ってた君なのに配当求め恋の虜に

0
恋子
恋子

浮浪雲風来坊乗せどちらへ女心だ切符は要らない

0
恋子
恋子

こわごわと背伸びしてみたおさげ髪秋する恋は子供にできぬ

0
恋子
恋子

ほしいまま独りよがりの恋をしてチャラポコ楽し老いの道楽

0
恋子
恋子

夏の日をのど元過ぎて恋しがる人の気儘に人の我儘

0
恋子
恋子

秋分も過ぎて日の出も寝坊して冷気のままに朝焼けの影

0
恋子
恋子

ゆたかさの秋に困った知の群れてひとりよがり刈るペンペン草

0
恋子
恋子

新蕎麦の香りはまだか峠道車窓に秋の風のさやかに

0
恋子
恋子

苦笑いしている秋のあわてもの愁いを演じて腹に哭く虫

0
恋子
次のページ