恋子

恋子

老いの身に秋は寂しい一里塚肩に風吹くやがてが来ると

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恋子

新米に沢庵三切れ味噌汁の秋の具材の五感に沁みて

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恋子

チョイ冷えに香り鋭くミルの音秋にだっこされ目覚めのブラック

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恋子

秋の夜砂の落ちない砂時計あの恋だけがささやきはじめ

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恋子

秋風に冷めてしまった夏の恋火傷は鎧醒めたと去られ

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恋子

群れて咲く彼岸の花の紅と裂け煩悩の群れて妖しき艶

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恋子

夢迷いもっともらしく文綴り言葉の綾が恋を傷つけ

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恋子

秋うららお元気ですか秋桜のホラあの日も遠くなりました

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恋子

夏の恋秋の棺に放り込み枯れたドクダミで飾ってあげる

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恋子

手品師が言葉にペンを刺して見せ黒い涙に笑いを誘う

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