恋子

恋子

怨み文あぐらをかいて頭掻き汗の涙が文字をゆるめる

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恋子
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素裸で熱き抱擁ザンブラこ夜光虫纏う幻想絵巻

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蜂起せよ夏の野望だ恋の熱イライラ募る心の叫び

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恋子
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ふらここを独り占めしてゆれてみる老いた子ひとり朝の公園

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恋子
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と言われて調べてみても何だかな女郎屋の壁に荷風の落書き

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恋子
恋子

籐椅子にしばしくつろぐ外は夏幾重も遠き四季の巡りて

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恋子
恋子

かき氷ふたりでつつきアッカンベー恋が刺さった艶めかしベロ

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恋子
恋子

葦簀にもすき間を埋める宵の闇少し息つく冷酒の酔いに

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恋子
恋子

くちびるをかさねてひと夏の扉を開けて恋ははばたき

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恋子
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ませた子にそそのかされて恥じらいは夜市の恋のレモンの氷

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