恋子

恋子

ならぬ恋夏ならばの日陰にて内緒の花は蕊をも隠し

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恋子

七月やジェラシー降りくる恋の季に焼かれてうれし焦れて嬉し

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恋子

梅雨明けを告げる遠雷露払いそこまで雨を連れて来ずとも

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恋子

熱か恋燃えて滾って不知火の肥後のおなごの恋の漁火

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恋子

まどろめば東風から南風へ夢を乗せ恋の暗示か刹那楽しむ

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恋子

滾るもの身体の奥の恋深くひと文字書けばすなわちあなた

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恋子

昼顔の咲いて艶なる薄化粧愛でに来いよと葦簀を立てる

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恋子

やきもちは恋の妙薬するほどに食えば痩せるとお気楽志向

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恋子

恋綴る心ふるえる挫折する蹉跌屈折青の座薬

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恋子

香箱に瞑想するか木下闇猫は禅するヒトはまどろむ

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