うしめ

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故郷の長い休みの夢さまし渋滞抜けて日常に入る

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うしめ

長い旅の終点なのだろうか街の灯りは静かに眠る

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うしめ

スマホ無し手ぶらで歩く空のした地上すれすれ浮いてる気分

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うしめ

忘れたりスマホ持たぬは久しぶりそうだ今日は海まで行こう

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うしめ

草増えて草伸びてきて花咲いて五月の土手を黙々と刈る

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鶯とキジ鳴く初夏の朝露がぽとりと落ちたサンダルの足

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うしめ

正直に生きられぬけど世の中はなんとなくだが丸く収まる

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うしめ

運命の分かれ道なりみぎひだり朽ちた道標天を指しおり

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うしめ

造ったのは人間である長城は分断の壁いま観光地

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うしめ

二日後に浪江出張の筈だった地震が先で命まだある

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