うしめ

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角かくも河原の石は石のまま形も色も自己主張あり

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うしめ

降りそうな梅雨曇りなり同僚はメモに三件ひきつぎを記す

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うしめ

それなりに考えていて君のこと終電が来て終電が行く

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うしめ

雷を「らいさま」と呼ぶ長老は猪狩りを両手で語る

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うしめ

心地よき遠雷きこゆ山向こう夏の夕餉にビールを付ける

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うしめ

旧友に明日会うんですビートルズをBGMに高速に乗る

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うしめ

隠元と茄子と胡瓜とピーマンと採れたての夏しあわせを食う

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うしめ

人生の殆どの事忘れてるそれでも今日のカレーは旨い

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うしめ

この俺の納得いかぬ人生のアルバムを閉じ足掻くを決める

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うしめ

草刈りを終えて水路に吹く風を胸元に入れ「ふう」と声だす

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