うなぎ

ボケマラの

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題『ボタン』

取れかけたボタンのような危うさで枯葉は揺れる木枯らしの中

8

題『冬（テーマ詠）』

木枯らしに夏の思い出ひきずってまだ鳴り止まぬ冬のふうりん

8

題『固有名詞を読み込んで』

水くくるもみじも見えず龍田川流れ堰くのはポテチの袋

8

題『確』

落葉し物憂げに立つ桜にも　春は確かにまためぐり来る

7

題『誕生日（テーマ詠）』

おめでとう　友達からのスタンプにうれしいような淋しいような

7

題『紙』

美しき紙の折り鶴羽ばたきて我を導け安らかな世へ

7

題『帰』

閉じられた雨戸ふるわす木枯らしに帰る人待つ庭のさざんか

7

題『固有名詞を読み込んで』

オロナインをまっ赤になったあかぎれに塗る　この冬が終わるまで塗る

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題『固有名詞を読み込んで』

かけっこでニ位で悔しと泣く吾子よ堂々そびえるハルカスを見よ

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題『ボタン』

小さな手伸ばして降車ボタン押すクマの帽子の下の目きりり

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