ちゆ

ちゆ

⁡月に口づけされている夢を見て ああ 亡くなったのねあの人が

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ちゆ

⁡ぱっちりと揃えた爪でかき鳴らすギター あなたの帰らない部屋

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ちゆ

生きているだけで頑張っているって言われて曖昧に頷いた

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ちゆ

⁡剥き出しで涼むセフレに鏡越し「汚れつちまつた悲しみ」⁡を説く⁡

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ちゆ

⁡あなたから逃げた私の愚かさは新幹線で運ばれていく⁡

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ちゆ

讃美歌の少女しばらく見ぬうちにピアスをつけ始めてまた冬⁡

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ちゆ

「あっオリオン座」とたぶんあなたは⁡呟いてそれを最後と決めたのでしょう⁡⁡

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ちゆ

ふるさとの風の匂いに似て⁡ ⁡強く抱き締めあったあの人の髪⁡

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ちゆ

自分のこと大事にしろよ⁡ ⁡友の言う「大事にしろ」の意味を巡って⁡

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ちゆ

⁡ストロベリータルトの甘ったるさへと堕ちて堕ちて堕ちて 恋なんて⁡

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