めるへん

トラックの材木積みしその姿母校に在りし像を思わす

ぎこちなくATMを扱えば音声うるさく尻を叩かれ

運転中まぶたの重い時のあり休めば良いに許さぬ睡魔

ただ独り暗き路地裏歩くとき前よりなぜか後ろ気になり

大仏と牡丹で知れる清林寺金剛力士はマッチョでおわす

大仏の足元に咲く百日紅北向き阿弥陀の清林寺　夏

兄訪ね二人静かに茶を飲めば主な話題は体のことに

舌癌を克服したる兄訪えば育てし稲穂は風に揺れおり

目立たぬし誰も見つめることもなき昼間の月は我を思わす

冷水が喉と胃袋冷やしたりスイッチのごと喉仏上下

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