めるへん

出来栄えも数も全然違うけどひらめく時は俵万智です

戦時下の人詠むHAIKUの味わいは思いの丈を抑えて写実

刈り終えし田は広々と雀らは落ち穂拾いか脇目もふらず

人老いて忘れし物の増えてゆくどうか明るく健康祈る

黙々と田畑耕す我が兄は癌に打ち勝ち傘寿を迎え

ふっくらと炊き上がりたる新米は香り豊かにつやつや光り

跳ね橋の下でアルルの女らは洗濯しながら亭主をグチる(ゴッホ)

恐竜は確かにいたと化石いう　滅びの時の雄叫び響く

澄みきって眩し過ぎます秋の空木犀の香はさわさわと揺れ

いつの間に燕の姿消え去って青き空には赤とんぼ群れ

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