めるへん

結婚を恋の終わりにしては駄目新たな恋の出発点に

「送って」と勝手に乗ってニッコリとその明るさにはつなつの風

求婚に「うん」とうなずくあの時の君の返事に安堵する我

プロポーズした時吹いたあの風は新緑のような色をしていた

目を細め見上げる友の右肩を彩るように花びら二枚

大口を叩いてしぼむ花もあり控えめ過ぎて咲けない花も

もし俺が君より先に逝ったなら果たして君は泣いただろうか

料理など出来ぬ俺でも生きられるチンするだけの肉じゃが旨い

夕暮れに妖しく舞いし蝙蝠は闇の国へと我を誘う

あと少し残る人生思い切り　なって楽しむ不良老人

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