上原美樹。

上原美樹。

くちべにで いろどるまえの くちびるに いろどりうつす 梅の香(か) 紅し

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上原美樹。

わたしなど どうでもいいと わかるから だからわたしは すすんで笑顔

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上原美樹。

街を泳ぐ どこからともなく 溢れ出す 闇の色した 如実な悪意

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上原美樹。

喧騒の 中なら独り きりでない なにもかも 名前も捨てて 街角居

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上原美樹。

台風の まとうローブの すそのした 風に遊ばれ 右へ左へ

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上原美樹。

昼と夜 本物は どちらのあなた どちらでも 好きに変わりは ないけれど 確かめたいほど たまに別人

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上原美樹。

夜明け前 ガラス窓に ほおをつけ 低く響く 音を感じて

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上原美樹。

孟宗や 黒の竹葉 うましみず 蔵に閉ざして 人を遠ざけ

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上原美樹。

A 無差別に むさぼり食い 消費する それがヒトなり 我は 恐ろし

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上原美樹。

A反歌 よわきもの ちいさきものに さしのべし 飯をあたえゆ それもヒトなり

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