
中原鼠栞


泣いてもいいのだ人の子よ負けてもいいから、必ず立ち上がれ

やらなくてはいけないことが多すぎて死んでしまいそう誰か僕を許して

「意味のないことなど無い」とは言えない。見出し、見出されるものだから。

知らぬ間で今日もリビドの花が咲く。咲いては散って新芽が伸びて

押し付けた個人の自由は誰かの不幸、南西の地、若者のフラッシュデモ

一閃、ジビエの煙を挟んだ先で僕も世界の一部なのだと

ね?と問うと、ぽつりぽつりとこだまする。逆さの闇と、ランタンと雨

霧深き泉の向かいに鹿二頭。空は雨でごろろと言ってる
