恋子

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ニキビ面恋も荒ぶる青春の熱を燃やして月夜に吠える

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恋子
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朝冷えもそれでも初夏と寝起きの緑ラジオ体操

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隣国の核一発で無に帰すに馬鹿馬鹿しいね改憲護憲

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ふた目盛り下がった今日の洗顔に肌艶騒ぎ鏡を磨く

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恋子
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やるせなき汗降る昼のひとり夢なにを数えて折れてかゆびは

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恋子
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しどけない女に魅せる瀬戸の凪団扇の風の裾より胸へ

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恋子
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訳アリはお嫌いかなと夜の蝶飼ってちょうよさなぎに戻るから

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平和をと願う爺婆の初節句刀兜の武具に願いを

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恋子

若みどり映えて恥じらう黒髪の十五の夏にウフッと恋を秘め

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好きですと真っ赤な顔して恋のぼり五月の風のやさしく包み

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