恋子

恋子

雨音を出窓に聴けば悠久の昔の恋の響くトレモロ

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恋子

鍋ごとに即席めんを啜り喰い飯を投入禁断の美食

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恋子

よかとよと抱かれた恋のうわごとかいけんいけんと不知火の飛ぶ

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恋子

おもわずに触れた乳房の柔らかく恋の罪悪肘先の余韻

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恋子

しゃもじには必勝の文字と隠れ文晶子の歌の在ればと思う

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恋子

誘惑にかられさ迷う浮世川ちょいと渡れば恋捨て宿

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恋子

四畳半西日と恋が付いていて思想にかぶれ昭和ゲバルト

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恋子

加茂川に恋が並んで咲いている床の酒客と浮世の勝負

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恋子

目覚めれば開き直って大あくびせんない日々のしょうない呼吸

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恋子

もう少し昭和を引きずり生きていく頑固偏屈団塊の揶揄

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