恋子

恋子

この坂を上り切ったら潮風の小さき者へこだわり諭す

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恋子
恋子

まだやわき恋の住処の緑さす無垢の目覚めの艶をよろこぶ

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恋子
恋子

今年はと団扇を選ぶ春炬燵ころもがえには首すじ寒し

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恋子
恋子

風薫る鯉がなびけば青き空衣は単衣青葉の簾

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恋子
恋子

韻をふむ言葉を遊ぶ音を聴く吹く弾く叩く恋する君に

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恋子
恋子

いのちにも母さまというふるさとのあるというらし父さまかなし

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恋子
恋子

肩ならべ恋を間にまぁいいか生きる勇気の手荷物ひとつ

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恋子
恋子

盗み食いプリン狙って冷蔵庫誘い香ふわりイチゴの蠱惑

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恋子
恋子

波の間に揺れて妖しく夜光虫全裸で泳ぐ深夜の美術

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恋子
恋子

まだ固き乳房を君の背に押せば熱い動悸が胸を揺さぶる

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