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恋子
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指先に魚信求めて糸を垂れ暫しの禅の行にまどろむ
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恋子
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話し合えお花畑の議員さん白旗だけで交通整理
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恋子
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母ちゃんは料理が上手父ちゃんは日ごと捌かれていつも俎上に
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恋子
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母ちゃんが夜鍋でこっそり肉を食う朝のご飯は具無し雑炊
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恋子
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ふるさとと勝手な思いの恋しさもただの他所もん礫の視線
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恋子
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磯の春片貝耳にあててみる恋の足音懺悔の余韻
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恋子
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もっともっとともがいてせがむ夢一夜枕を抱けと恋の鎮魂歌
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恋子
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まん丸で真っ赤な朝日のまぶしさに二人の恋はおもちゃのようで
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恋子
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深読みは君への恋のジェラシーかなぜ何故なんで今日は黒かな
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恋子
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会釈する知ってか知らずか散歩道昨日見た人髪型が違う
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