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恋子
恋子
恋にある遠慮と距離が愛になく春陽炎に描くあみだくじ
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恋子
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不器用が恋につまづき世をすねて春を恨んで泣けば笑われ
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恋子
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春風にいたずらされて恋心あちらになびきちょっと衣替え
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恋子
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猫も春声をたぎらせ牙を剥き無情を嘆く恋の本能
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恋子
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たとえれば恋は漁火妖しくて炎の艶の魅せて誘い
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恋子
恋子
ポタポタと刻む点滴誘い水病の余興遠き日の恋
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恋子
恋子
春浅く恋のほむらの萌えずして道草しては野花うらやみ
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恋子
恋子
手料理がうまい君の手まな板に恋までのせてためらい少し
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恋子
恋子
さびしいね恋のふらここゆらゆらと棄ててみようか拾ってみようか
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恋子
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騒ぐ血は春の嵐かならぬ恋作法も知らずただつんのめり
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