恋子

恋子

夕暮れが寂しくなれば鳴くカラス秋の祭りにおなごは咽ぶ

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恋子

夢は君明日も言えるかこの言葉目を覚ませよと恋の初心者

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恋子

紅い過去刹那哀しく彼岸花此岸に悲し白き純情

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恋子

ひと夏にふた恋み恋数重ね彼岸へ漕ぎ出すワケある恋

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恋子

夏咲きの秋には散ると恋の花種も残さずただ枯れるとか

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恋子

盆過ぎて命の芽生え彼岸花紅白をめでたいとは言わず

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恋子

おおまかな秋の栞の舞い落ちてここらに処暑と挟まれた夏

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恋子

恋を読み彼を読み解き青き門薄目を開けて見た流れ星

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恋子

ひと夏はここでも起きた図書館の恋の目くばせ科目が増えた

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恋子

装いは田舎の畔の銀座にて案山子が始めた秋コレクション

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