恋子

恋子

指先に君を感じてぬくもりを恋にまみれてしばし快感

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恋子

昼の夢刹那むさぼる砂時計ならぬ恋なれ悦楽地獄

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恋子

昼顔の恋を磨いて熟と咲きいまひとときを艶とむさぼる

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恋子

鳴く蝉も哭く間もなく消え去った人も消された今朝原爆忌

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恋子

花壇には歌の心の花の咲く歌壇に花の心を託し

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恋子

文字遊び言葉遊んで恋遊び心遊んで浮世を遊び

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恋子

初盆の母に供える紅一本新年用から夏用へと

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恋子

片恋の打ち上げられて濱木綿のねぎらうように弔うように

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恋子

炎天に駆けてさわやか凌霄の散るも鮮やかままよポトリと

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恋子

ひと息をちょっとはずれて木下闇青田の風のそれおすそ分け

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