恋子

恋子

背伸びして大人の恋の迷い道ひと夏なんて言い訳をする

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恋子

かあさんの初盆が来る迎え火の代わりに線香花火しよう

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恋子

鎮魂か上がる花火の六尺の華々しさの誘う哀愁

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恋子

日傘して盛りの中を喪の姿せめて俺は晩秋に逝こう

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恋子

明日はいさ今日を生き抜く老魂は憂き世覗いて浮世楽しむ

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恋子

しどけない浮気女に恋をして叩き込まれた生きることはと

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恋子

たとえれば君は野の花夢見草恋した吾はそれ夢幻草

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恋子

君恋し夏夜の膝を抱いて寝るやわ肌恋し夢夜の栞

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恋子

短夜を夕菅のように君を抱き恋はつのれど尽きて儚き

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恋子

宵の闇きれいな風がひと流れ振り向くほどに夏の気遣い

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