恋子

恋子

文月と知れば思わず遠い日の恋の欠片を伝えてみたい

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恋子

懐かしく見上げる夜に雨後の月恋の趣きしばし見とれて

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恋子

起き抜けのスッピン見せてはなりませぬ鏡が笑う恋の朝凪

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恋子

バサバサと首筋濡らす青時雨雨後の余情か空晴れ渡り

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恋子

散歩道いつもの人と目を交わし老いの恋かも少しときめく

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恋子

護衛艦艦上敬礼白服の空にカモメの白き隊列

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恋子

籐椅子を猫に譲って端居する風のゆるり人を取り戻す

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恋子

除草する気力も失せて夏草の思いもよらぬ恋そうあれば

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恋子

初蝉の鳴き声聴いたとラジオより本気の夏のここそこあそこ

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恋子

恋だっておとなですもの夏仕様素足を魅せ下駄は黒漆

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