恋子

恋子

白々と明ける朝にはよく似合う恋はペテン師夢見は詐欺師

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恋子

笑うかい老いて最後の恋をして遺書は恋文愉快に消えて

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恋子

しょうがない気のいいあいつの口癖に恋を失くしてしょうもないと

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恋子

じっとりと梅雨の証か沁みだして冷や汗なのかもてあそぶ恋

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恋子

いかずちについと怯えて見やる空なんぞ占う山奥の神

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恋子

授業中背中に映る線の色どっきりそわそわチラチラ盗み

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恋子

恋を乗せ闇夜に夢の宅配便朝のもどかしゆう菅の花

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恋子

にっこりと珈琲を匂わせおはようと昨夜の君の残り香妖し

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恋子

ときめきはひと夜の恋の同窓会思い出燃やし上手に消して

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恋子

何をどう悩めばよいか悩みだし歩いてみたが哲学の道

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