恋子

恋子

根付けなど浴衣の帯にチョイはさみ恋をブラブラこの指とまれ

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恋子

都会では時代遅れが流行ってて築五十年ビルの古民家

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恋子

夢路ゆえ恋がさ迷う夜明け頃膝がガクンと戸惑う目覚め

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恋子

ひと夏の経験したく旅に出て南で恋を北に癒しを

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恋子

五月雨や天の慟哭攪乱しただひれ伏す民衆悲し

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恋子

美しく響く言葉の五月雨もさ乱れ雨と嫌われもして

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恋子

人肌の沁みて外は夜の雨寂しいからと恋の蛇の目傘

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恋子

そわそわと夜の帳を引っ剥がしねえねえあんた恋の行列

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恋子

学ランを脱げず迎えた衣更えヤワと思えた白い半袖

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恋子

冷ーコーと響き懐かしリクエストサ店のジャズの音拾う針

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