澄水

澄水

三日月が大きく見えるこんな夜もう少しだけ側に居させて

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澄水

街灯の上の鴉も夕焼けを眺めているかやがて飛び立つ

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澄水

冬型の気圧配置でお月様少し寒かろダウン着た君

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澄水

雲切れて冬の日が差す青空を鳶は舞えり木枯しに乗り

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澄水

瞬ける星を見るよに君を見る清らな心願いを込めて

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澄水

時雨る夜君が向かえに来てくれる傘を一本小脇に抱え

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澄水

雨垂れの音は時雨か暗くなり人もまばらな街に降りだす

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澄水

秋風に鳶が舞えり悠悠と空の青さを我がものにして

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澄水

耳元に触れた囁き電話機の電池切まで話しをしたね

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澄水

小春日の窓辺に居れば蜆蝶何か知らせに来てくれたのか

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