玖嶋さくら

私だけ迎えの来ない俄か雨昇降口の靴を数えた

玖嶋さくら

髪を編む母の指の端やわらかくやっと娘になれた気がした

玖嶋さくら

まだきみが潜在意識下ひそむこと突きつけてくる明け方の夢

玖嶋さくら

気持ちにはたてなおすための時がいるパン生地すこし長めにねかす

玖嶋さくら

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