帰り道 家路に向かう 虚しさを 優しい風が 癒してくれた
題『風』 にて
勇気出し 一人で行った 映画館 新たな一歩を 踏み出した日
題『今年あった出来事』 にて
ただいまと 一日終わり 声を出す 誰もいないと わかっているのに
題『のに』 にて
真っ黒な 消したい過去を ゆっくりと 自分色にと 上書きしてゆく
題『消』 にて
キラキラの イルミネーション 焼き付けた 今、母の目と 交換したい
題『今』 にて
泣き虫の 二歳の孫が 先生に アンパンマンの 描きかた学ぶ
題『学』 にて
太陽の 朝の光が 顔を出す カーテンを引き 今日を迎える
題『引』 にて
香る湯を アゴまでつかり 目を閉じて 切なさ募る 別れの夜に
題『夜』 にて
毎日が 時間に追われ 愚痴こぼす 洗う皿にむけ 蛇口をひねり
題『追』 にて
眠れぬ夜(よ) 一人の母を ふと思う 豆電球の 光みつめて
題『光・ひかり』 にて
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